前コラムにて耳触りの良い講演に触れました。
そして、良いプレゼンテーションの条件の掘り下げの中では、 参加者の知識レベルや理解度に合わせた表現・話し方わかりやすい表現に留意してもつい格好をつけがちの横文字使用を反省した私です。
少し話すだけでも出る・出る、
アジェンダ・エンゲージメント・シームレス・エモーシャルクオーテーションと使っておりますね。
幾つかの意味合いがありますが、参考までに下記に私が使用している意味合いを記します。
アジェンダ:会議の議題やスケジュールをまとめた進行計画のことですが、単なる予定表ではなく実現すべき計画というニュアンスが強いので会議の全体像を把握して円滑な進行に役立ちます。
政治分野では「取り組むべき政策課題」や「実行すべき政策」として使われています。
エンゲージメント:理解度・共感度・行動意欲の3要素で構成され職員と組織が信頼関係を構築して、職員が組織のために頑張ろうと思う状態のことです。
モチベーションと大きく違うのは向かう方向で、モチベーションの場合は自己に強く向くこともあります。
シームレス:立場の違いを超えた、垣根のない関係性という意味
エモーシャルクオーテーション:自分の感情の状態を把握し、コントロールして周囲の人の気持ちにも働きかける能力(心の知能指数)だからこそのことです。
若手の医師には常々、これを磨いてほしいと教育しています。
で、今日のお題であるケイパビリティです。
ケイパビリティ(capability)は、意味としては「能力」「才能」「手腕」「力量」です。
講演では「厚生連・病院全体の組織的な能力」や「組織として持つ、他社より優位な強み」を示しています。
私としては組織が纏う風度(
コラムVol.60 風度 参照)が正にそれに当たると考えます。
故に、インナーブランディングがとても大切なのです。
『君たち、今度の企画は足助病院の医療・福祉・介護の
シームレスなサービス提供について
エモーシャルクオーテーションが高く
ハイエンゲージメントな職員が
ハイケイパビリティな
ホスピタルを目指す
アジェンダで行こう!』
こんな院長室での情景・会話は嫌ですね~
あ~、過ぎたるは及ばざるがごとしとは正にこのことを言います!
語彙力・情報量・知見をもっと増やして、かみ砕いて的確に相手の心に届ける努力が、“降り注ぐ想いで人々の心を波立てたい”なのでしょう。 精進!