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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/04/30 

Vol.667 「手・士・師・家」

執筆 院長 小林真哉

今日は職業にかかわる接尾辞について少しこだわってみます。
過去にも漢字にはかなりこだわっていますので気になる方は、コラムVol.93126254600639などを御参照ください。
一般的にあまり意識はしていませんが運転手?運転士?などの使い分けを日常生活では無意識にしています。
例えば、宴席ではお酒を飲まない人を〝運転手〟としてお願いすることがありますが『今日は〝運転士〟お願い』とは言いません。

手と士は、主に職業や役割を表す接尾辞として使われる際、その専門性や性格に明確な違いがあり、
士は弁護士や技術士のように国家資格を持つ専門職に多く、手は運転手や歌手のように実技・動作を行う役割を表すことが多いようです。
辞典では電車・自動車を運転する業務に従事する人を「運転士」、電車・自動車などの運転をする人としており、
運転することを職業としている人を「運転士」と言い、仕事でなくとも良いのが「運転手」のようです。

「手」「士」以外にも「師」「家」といった漢字の使い方も一癖あります。
医師を代表とする「師」という漢字は、高い専門知識や技術を持ち、人に教えたり、指導したりする職業に使われ、
それを他者に伝え、育成する能力も求められます。
教師の「師」その典型です。
一方、音楽家の「家」は、高度な専門知識や技術を持ち、その道を極めている人を表し創造性が求められる職業に使われます。
政治家・作家・芸術家などが代表格です。

さて私は医師・医者どちらなんでしょうか? 
辞書的には医師は資格を持ち病気の診療や治療を業とする者で、医者は病気の診療や治療を業とする者とあります。
違いは有資格者かどうかというところのようです。
我々は正式には「医師」なので医師免許を持っているのです。
医師の資格がなければ病気の診療や治療ができませんので実質は医師と医者の意味は同等です。

ちなみに私のパラレルキャリアーの気象予報は「士」で防災も「士」です。
日本語は趣深く、難しいです。
当院にも他国から働きに来てくれている仲間が多くいます。
皆、一生懸命日本語を勉強してコミュニケーション力を向上してくれていますが、こんな表現は彼らにはとても難しいので心遣いが必要です。
『しっかり水をきってから使ってね』 
?水を切る ???
『右にハンドルをきって!』 
? ハンドルを切る ???
何事も相手に対する伝えようとする想いが大切です。

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