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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/06/08 

Vol.677 「40万6771キロ・メートル」

執筆 院長 小林真哉

コラムVol.669 月の裏側 からのシリーズの宇宙編です。
米国が主導する有人月周回探査計画「アルテミス2」の紹介から、遠隔医療にお話を展開していますが、
遠隔とはどの程度の距離なんでしょうか?
診療所から高次医療施設であれば数十キロですね。
離島やへき地医療ではもっと遠隔を繋ぐことになります。

話を大きく宇宙となればどのぐらいなんだろうかと考えていたら、こんな記事が目につきましたのでご紹介です。
【米国とカナダの宇宙飛行士4人を乗せた宇宙船「オリオン」は6日夕(日本時間7日朝)、月の裏側の飛行に成功した。
 日本時間7日午前8時2分に地球からの距離が40万6771キロ・メートルに達し、人類が到達した最遠距離の新たな記録を生み出した。
 オリオンは同午前2時56分、アポロ13号が1970年に樹立した40万171キロ・メートルを更新した。】

究極の遠隔医療を考えると次の問題を解決しなくてはいけないのかもしれませんが…
【月の裏側を飛行し始めからは地球との通信が約40分間、途絶した。】

アメリカは2028年には有人月面着陸を目指しており、
日本も参加する有人月探査「アルテミス計画」の第2弾で、
宇宙船の生命維持装置や通信機能の作動確認して、居住性を確かめる実験がされるようです。
 
ちなみに、地球約10周分の距離の40万6771キロ・メートルはフルマラソン(42.195キロ)を約9640回走れば到達できるそうです。
週1回、走ったとして9640回÷52回(1年52週として)185年かかります。
そんな距離にある生命維持装置を地上でコントロールできるとしたら、なんとも夢のあるお話です。

少子高齢化の続く足助病院の診療圏でも、通院困難の方が増加傾向になります。
通院手段は自分で運転や送りを含めて9割を超える方々が自家用車です。
現在75歳以上の約3人に1人が保有している日本全体の中では、自主返納した人が約3割います。
となると、健康寿命が長い当地域では、90代のご両親の送迎を70代の親孝行なお子さんがするわけです。

これからの10年・20年30年を考えたとき、訪問看護や診察、遠隔医療が無ければ地域の健康を守ることが難しいことは自明の理です。
足助病院は地域住民・近隣医療機関・豊田市行政と共に問題解決に取り組んでいます。

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