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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/11/27 

Vol.441 「光る校庭 & an.an ~共創編 2部作~」

執筆 院長 小林真哉

【光る校庭】

思い返してみますと、「足助病院をロケ地として映画を撮らして欲しい」との、比嘉監督からの申し入れが私に届いたのはコロナ禍、真っ只中の2022年春でした。
緊急事態宣言こそは解除されていましたが、世の中はコロナに対しての畏れ、長期間にわたるストレスフルな日常にさらされている時期でした。
病院を預かる身としては、「はい」と二つ返事で答えられる案件ではありませんでしたが、監督にお会いし熱い想いをお聴きして台本を読み感動したことで、私自身の “降り注ぐ想いで人々の心を波立てたい”という想いと病院企画の“足助病院ブランディングプロジェクト”の思惑に見事に合致し、加えて豊田市の力強い後援もあり、お受けすることになりました。
足助病院での撮影は真夏の休日に行われましたが、厳密な感染管理体制を敷く私と映画に賭ける監督との緊迫した話し合いが懐かしいです。比嘉組と豊田市と我々足助病院の3者がそれぞれの立場で、時には厳しい議論をしました。

院内撮影に関して最終決定権者は私になりますので様々な状況を勘案していましたが、やはり、比嘉組の熱意と「コロナ禍の人々に届けたい監督の想い」と「命を扱うテーマ」に心が波立ったことと、共に創りたいというマインドが私を後押ししました。
そして今、ボランティアにて休日返上で手伝ってくれた職員と共にプライスレスな経験を享受できたことに心から感謝しています。
共にアイデアを絞り切磋琢磨した結果が素敵な病院像としてスクリーンの中に描かれ、個性的な院内の各場所が絶妙なアクセントになっていると思います。
将来にわたり足助病院の風度を表現してくれる貴重な絵となることでしょう。
撮影中、もの創りに集中する役者さん・スタッフさんとの交流も大切な一期一会になりました。
フレームアウトしているときの子役の無邪気さや一流俳優さんの素朴な一面にも触れることができました。
そして、フレームインした時の彼らの存在感の大きさには感動を覚えました。
その所作・音・気を余すことなくすくい上げる映像班・音声班・照明班の動きをすぐそばで体感できたことはまさに コラムVol.149:百見は一経験にしかず そのものでした。

数多くのメイキングオブムービーを見てきましたが、実際に現場に立ち会えたことはとても素敵な経験で、まさにリアル異業種交流でした。
我々も共に創らせて頂いた映画です。その当時の比嘉監督に言われました、『この映画は私にとっては子供の様なものです。完成したら大切に育てます』と。その時、私は想いました。「その想い受け取りました、全力で応援しようと!」

本日は伝えたいことが溢れまして2部作になりました。続けてどうぞ!

【an.an】

と或る月曜日の朝のことです。
『院長! 大変で~す!』と笑顔で職員が院長室を訪ねてきました。
『何だ? 何か不都合が勃発したか?』と敢えて問いました。
『いや、院長!あんあん から取材依頼が来ています。どうされますか?
受けられますか?』と職員が問うわけです。
『まず仕事は基本なんでも受けるけど…ちなみに、どの、アンアンだい?』
あんあん・アンアン・庵 庵? いくつか瞬時に頭をよぎりましたが、どう考えてもあの女性雑誌an.anしか思いつきません。
足助病院ブランディングプロジェクトの賜物でしょうか、医師・気象予報士・防災士・コラムニスト・SAX演奏で日々、楽しんでいる私にGoogle検索エンジンで辿り着いたとか。
様々な媒体・メディア・分野とコラボしておりますが、次は美容・キレイ・トレンドの世界へ進出ですね。(笑)
届いた依頼文の抜粋は以下です。
【小林真哉 院長先生 『an.an』 御取材のお願い
平素は大変お世話になっております。
弊誌〝an.an〟2375号(2023年11月29日発売)にて御取材をお願いしく企画書をお送りいたします。
お目通しご検討のほどお願いできますと幸いです。】
内容は発売前でネタバレはご法度なので控えますが、医師で気象予報士がヒントです。
(全くヒントになりませんが)〝an.an〟ですから、健康で綺麗になりたい!です。ご興味あれば、皆様及び皆様の周りの感度の高い綺麗になりたい女子・男子にお知らせいただければ幸いです。
私のコラムを愛読していただいている方は『あれっ?』と思われたかもしれません、実は
コラムVol.197 ネーミング考にてan.anに触れています。

奇しくも、2021年春にはan.anをフォーカスしていた訳です。以下抜粋です。
【ネーミングには音や表記の要素が重要で女性向け商品にはNやMの音がよく含まれているそうです。当時いたモスクワのパンダの名前からとった黒柳徹子さんが名付け親の『an.an』やアイヌ語の花からとった『nonno』はロングセラーとなった女性雑誌です。
どうやら、女性の名前はNやMの音を含むことが多く自分の名前と同じ音に親しみを持ちやすいからという説があるようです。】
なんだか、不思議な縁を感じるan.anからのご依頼案件のコラムでした。
※an.an:株式会社マガジンハウスが1970年にした発刊した女性週刊誌
※明後日の11/29 水曜日発売ですね!  乞うご期待!

次のコラム芸術の秋「光る校庭~共奏編~」(上映日12/1が迫る)です。

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