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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/10/17 

Vol.523 「JMAT派遣コラム 覚悟編」

執筆 院長 小林真哉

2024年5月6日から8日まで足助病院JMATとして輪島市及び門前町に医療支援活動をしてきた旨は、
コラムVol.483 JMAT~令和6年能登半島地震~ や職員コラム〝災害と向き合う〟 などでご報告してきました。
院内の職員に対して活動報告会で、私と看護師・放射線技師・事務員の4名が各々約15分プレゼンテーションを行い、
留守番への感謝と活動報告・能登の現状報告を伝えました。
帯同した職員には派遣の準備段階から、留守番して地域の医療を守ってくれている職員への想いは伝えてありましたし、
派遣活動記録を伝えることの意義・使命についても車中で繰り返していましたので、
3人のプレゼンテーションは実際に体験し感じたことが加わり素敵なもので、私自身もそれぞれが派遣に臨む覚悟を
とても感慨深く聴きました。

女性職員の化粧品は持参しない覚悟(本人は、マスクがあるから大丈夫と軽妙なプレゼンしていました)に触れたときには、
どこかの状況で全員の写真を撮るとき『ここは、マスク外して撮ろうか』などと私は言ってなかっただろうかと少々反省しました。
足助病院キャップをかぶって活動したわけですが、私自身は頭髪事情からキャップなしでの撮影には最新の注意を払っていたので…笑。

男性陣は、日本武士道の魂をもって事に臨んだようでした。自ら、魂レボリューションをした訳です。
私もかつての東北大震災での派遣調整をしていた時の心持を思い出しました。
『その覚悟を様々な状況にあてはめ、対峙し適切に処理していく事が満たされた人生を重ねることになるのだと、
 そしてその覚悟が今の自分を活かしているのだ』
と私は思います。

因みに胃腸が弱い私は、トイレ事情が不明瞭な地域での活動でしたので、長時間使用可能な介護パンツを持参しての覚悟で臨みました。
幸い、ロジスティック担当の職員の的確な時間配分・トイレ位置把握・自らの飲食コントロールにより粗相をすることなく任務を
遂行することが出来ました。

最後に3人に共通の“自然の摂理”を見出したのでお伝えしておきます。
『覚悟を決めた我が愛すべき職員達は、トイレ事情を過度に気にする院長先生に全く忖度することなく、質(新鮮な海の幸等の生もの・
 冷たい飲食物・ソフトクリームまで)と量など一顧だにせず、思いのまま胃の腑に収めておりました』
こちらは、頼もしい限りでした!
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